マイクロソフトが、「ソニーは年内にPS5 Slimを発売する予定」だと考えていることが裁判に関する文書から判明した。
この文書は、マイクロソフトによるActivision Blizzard買収案に仮差し止め命令を出すかどうかを決める、連邦取引委員会(FTC)とマイクロソフト間の裁判で公開されたものだ。
価格に言及した段落で、マイクロソフトはジャクリーン・スコット・コーリー判事に対し、Nintendo SwitchはXbox Series XやPS5と同じ市場で考えられるべきだと説得を試みており、これによってXboxがコンソール市場で3番手になったというイメージが強まると考えている。
そしてこの段落の最後では、以前から噂されていたPS5 Slimの存在だけでなく、その価格にまで触れていることから、ソニーの社長を務めるジム・ライアンを苛立たせるのは確実だ。
IGN USはソニーにコメントを求めている。
文書には、「PlayStationも同様に、より安価なデジタル・エディションを399.99ドルで販売しており、年内に同価格帯でPS5 Slimを発売する予定」と記されている。
さらにマイクロソフトは、「ソニーは年内に携帯型のPS5を300ドル(約4万3000円)以下で発売する見込み」だとしている。
これは、ソニーが発表したPS5とワイヤレス接続する携帯型ストリーミングゲーム機「Project Q」に関連するものだ。ソニーは、同機の発売日や価格についてはまだ発表していない。
ソニーが過去のコンソールでもスリム版を発売していたことを考えると、PS5 Slimの存在はそれほど驚くことではないだろう。
PS4の標準モデルの廉価版として2016年にPS4 Slimが発売され、その後ハイエンドモデルのPS4 Proが発売された。
そして、2020年11月に発売されたPS5は、ディスクドライブを備えた通常モデル(6万478円)と、ディスクドライブ非搭載のデジタル・エディション(4万9478円)という2つのモデルが存在する。
しかし、マイクロソフトは異なるアプローチを取るかもしれない。
6月には、Xboxのフィル・スペンサーが、Xbox Series X|Sの発売から3年が経過した今、サイクルの半ばでアップグレード版を発売する必要性は感じていないと語っていた。
マイクロソフトはXbox Oneの発売から3年後にXbox One Sを発売。よりパワフルなXbox One Xは初代Xbox Oneの発売から4年後に発売された。
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