伊藤沙莉がヒロインを演じる「虎に翼」撮影終了
NHKの連続テレビ小説「虎に翼」（月～土曜午前8時）の撮影が、8月31日に無事終了しました。これはNHKが9月2日に発表した内容です。昨年の9月に撮影が始まり、約11カ月間にわたる長い旅が終わりました。主人公の猪爪寅子を演じた伊藤沙莉さんには、撮影終了に際して花束が贈られました。
伊藤さんは、自身の役を演じ切ったことに感謝の意を表し、「寅子として1年間生きることができたのは、私の人生にとって大きな財産です」とコメントしました。彼女は、明日から寅子を演じることができなくなることへの寂しさを語りながらも、制作現場での仲間たちとの経験が楽しく、貴重なものであったと振り返りました。
視聴者から「『虎に翼』を見ているよ」と声をかけられるたびに、スタッフやキャストへの感謝の気持ちが溢れると同時に、共演者一人ひとりに感謝の言葉を述べました。「本当に1年間ありがとうございました」と締めくくりました。
制作統括のNHK尾崎裕和氏も、この撮影終了についてコメントしました。「去年の9月にスタートした『虎に翼』の撮影がついに完了しました。出演者やスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした」と述べ、伊藤さんの笑い声が制作現場の活力になっていたことに触れました。
視聴者への呼びかけとして、「『虎に翼』の放送は残りあと1か月です。今週は原爆裁判をテーマにした回が放送されますので、最後までぜひご覧いただきたく思います」と伝えました。伊藤さんとスタッフが一丸となって描く寅子の物語は、今後も見逃せない内容が続きます。
作品の背景とテーマ
「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となる三淵嘉子の半生を基にしたフィクションです。伊藤沙莉さんが演じる猪爪寅子は、昭和初期から戦時下を経て奮闘する姿を描いています。この作品の脚本は吉田恵里香氏が担当し、110作目の朝ドラとして新たな歴史を刻んでいます。
作品タイトルの「虎に翼」は、中国の法家「韓非子」の言葉に由来し、「強さの上にさらに強さが加わる」という意味を持っています。このテーマが、しっかりと視聴者に伝わることを願っています。
私自身、伊藤沙莉さんの熱演に心を打たれています。彼女の表現力や情熱が、物語の深みを増していると感じます。これからの放送も非常に楽しみです。視聴者と共に作品の最後まで見守りたいと思います。
