宝塚歌劇団・宙組トップ芹香斗亜の退団会見について
宝塚歌劇団の村上浩爾理事長は、3日に大阪市内のホテルで行われたベテラン宙組トップスター、芹香斗亜の退団会見に出席しました。会見では昨年の団員急死に関連する問題には触れず、退団の経緯に集中しました。
会見の冒頭、村上理事長はスーツ姿で登場し、最初にマイクを握りました。彼は目の前に座る芹香に対し、「トップとしての重責をしっかり果たしてくれました」と賞賛の言葉を贈りました。さらに、「抜群の歌唱力や色鮮やかなダンス、繊細で緻密な演技で舞台を彩り、圧倒的な存在感を放ちました」と、その才能を称える言葉を続けました。
その後、理事長は芹香に向け、「常に舞台に情熱を注ぐ姿勢を考えると、退団は本当に惜しまれます。しかし、芹香自身の男役道を追求してほしい」というエールを送りました。
一方、昨年9月末に発生した宙組団員の急死については、村上理事長は「今日は退団会見ですので、退団についての経緯以外にはお答えできません」と言及を避け、会見を進めました。
この事件は、警察により自殺の可能性が高いと捜査されています。遺族は過重労働やパワーハラスメントが原因と考え、劇団と阪急電鉄に対して謝罪と補償を求めました。劇団側は今年3月にパワハラを認め、謝罪と補償の合意に至った経緯があります。
村上理事長は以前の取材で、遺族との合意に際して「非常に重いものを感じた」と語り、「ご遺族がいない場で軽々に弔意を表することはできない」という慎重な姿勢を見せていました。
このように、宝塚歌劇団は多くの感情と責任を抱えながら、新たなステージへと進もうとしています。芹香斗亜さんの退団は、ファンにとっても大きな節目となるでしょう。彼女がどのように次のステージで活躍するのか、今後が楽しみです。
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