宝塚歌劇団の宙組トップ・芹香斗亜が退団を発表
来年4月27日付での退団を発表した宝塚歌劇団の宙組トップスター、芹香斗亜(せりか・とあ)が3日、大阪市内のホテルで会見を行いました。
会見ではパール色のスーツに白シャツを着た彼女が登壇し、穏やかな笑みを見せました。
昨年9月には組の所属団員が急死し、一時公演が停止された経緯があります。劇団は、会見の際に「退団に関するご質問のみに限らせて頂きます」と念を押し、穏やかな雰囲気の中で進行されました。
退団の決意と経緯
退団の決断について芹香は、次のように語りました。
「昨年、組子が亡くなったことが退団に影響を与えたというわけではありませんが、ある学年を超えたあたりからずっと退団について考えておりました。」
また、トップスター就任時に「本公演を3作品」というゴールを決めていたとも語りました。
ファンと組メンバーへの感謝
退団発表のタイミングについては「公演が終わった後、次の公演の稽古に向けて休んでいる時期だったので、まずは文章で宙組のメンバーに連絡させてもらいました。」と説明。
その反応については「まだまだ…」としながらも、次の集合日に顔を見て挨拶したい希望を述べました。
18年間の宝塚での学び
「宝塚で過ごした時間は私の人生の半分以上」と振り返り、特に「自分自身と誠実に向き合うこと」が最も学んだことだと語りました。
また、ファンへの思いも述べ、「皆さまの存在があったからこそ、どんなことも乗り越えられました。」と感謝を表しました。
退団後のビジョンと未来の希望
退団後のビジョンについて芹香は「まだ全く見えていない」としつつも、「この4月27日までは、この世界にどっぷりと浸って思う存分満喫したい」と語りました。
また、母である劇団OGの白川亜樹さんからは「よく頑張った」との言葉があったことも明かしました。
宝塚人生の振り返りと後輩へのメッセージ
宝塚での思い出を振り返りながら、「宝塚100周年の時が私の意識を変えた節目でした。」と語る芹香。その後輩たちに対しては「皆さんの活躍を見るのを楽しみにしています」と励ましの言葉を残しました。
18年間の宝塚人生を非常にエキサイティングだったと振り返り、さらに「人々の温かい拍手を感じられた初日は、過去18年の中で最も幸せな瞬間でした。」と感想を述べました。
最後に、宙組に対する願いは「みんな健康で、心から幸せになってほしい」と締めくくりました。
この会見を通じて、芹香斗亜の思いや心情が多くのファンに伝わったことでしょう。彼女の退団に対して、今後どのような道が待っているのか、そして新たな活躍を期待するファンの想いが一層強まったのではないでしょうか。
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