堀田眞三、78歳での舞台挑戦
俳優の堀田眞三（78）が、11日から15日まで東京・渋谷伝承ホールで、演劇集団UTARI第4回公演「時は今 天が下しる 桔梗かな」に出演します。この作品は本能寺の変を新たに解釈したものです。
彼はこの舞台で羽柴秀吉を演じます。共演者には若山騎一郎や加納明といった実力派が揃っており、堀田はこの公演に対して非常に熱意を持っています。
豊富なキャリアに裏打ちされた演技力
堀田は芸歴61年目を迎え、映画、テレビ、舞台合わせて2000作品に出演してきました。近年では、舞台「獅子」や、今年の7月の再演を含む「蒲田行進曲完結編・銀ちゃんが逝く」にも出演しています。このように、活躍の場を広げ続けていることが堀田の魅力の一つでもあります。
彼は特に、演出家の錦織一清との共演によって新たな刺激を受けていると語ります。「ニッキさんは素晴らしい演技力を持っていて、彼のファンが多いのも納得です」とのこと。
あいさつがもたらすもの
堀田は、キャリアの中で「あいさつの大切さ」に気付いたと強調します。「あいさつは全ての原点です。目上の方に対しても自分から声をかけるべきです。礼儀を忘れずに、あいさつをすることで、仕事のチャンスも広がります」と力説しています。
この考え方は俳優としてだけでなく、人生全般に必要な姿勢にも通じるものがあります。
国際協力とドラマ制作
2012年には、日本・中国・韓国の共同制作ドラマ「ストレンジャーズ6」にも出演し、地質学者の峰武芳郎を演じました。この作品は、日本と韓国の文化交流の一環として大変評価されたようです。
彼は、「キーマンとしての役割を与えられたことが大変光栄でした」と振り返ります。このプロジェクトでの成功が新たなオファーを受けるきっかけともなりました。
厳しい芸能界の現実
現在、芸能人は多いものの、その中で生計を立てるのは約5％に満たないという厳しい現状があります。堀田は「この商売の難しさを痛感しています」と語ります。
しかし、そんな中でも現役で活躍できることを幸運に感じ、自身の役割を果たすことがいかに重要かを強調しています。
健康への意識と未来の計画
今後の活動について、「台湾からも面白いオファーが来ている」と期待を寄せています。また、健康管理を重要視し、「ボケ防止になる」と笑いながら語る姿勢には、俳優としての真摯な態度が垣間見えます。
人生の経験を重ねながらも、常に新しい挑戦を続ける堀田の姿勢には感銘を受けますね。
品性と品格、そして個性
堀田は、「品性は直せるが、品格は直せない」と述べ、自身の生き様が重要であると考えています。「品格というのは、生き様がそのまま出てしまう」と彼は言います。
この言葉には、芸能界で生き続ける堀田の自負や、確固たる信念が感じられます。
俳優業61年目。78歳にしてなお、現役であることに感謝しながら、日々の努力を続ける堀田眞三。その情熱は、多くの人に自らの夢に挑む勇気を与えていることでしょう。このインタビューを通じて、彼の哲学や、未来への期待が再確認できました。
