アリスの追悼コンサートの開催
アリスは、昨年10月に74歳で亡くなった谷村新司さんの一周忌を迎え、特別なコンサートを行いました。このイベントは「アリス コンサート2024 ALICE FOREVER～アリガトウ～」として、日本武道館で開催されました。この追悼コンサートは、多くのファンにとって非常に感慨深いものとなりました。
コンサートには、ボーカル＆ギターの堀内孝雄さん（74）とドラマーの矢沢透さん（75）が参加し、谷村さんの生前の歌声が映像で流れる中でのパフォーマンスが展開されました。まさに“3人のアリス”が再現され、ファンたちは感動に包まれました。
感動のオープニング
コンサートの冒頭、堀内さんは谷村さんの欠席を惜しみつつ、「普段のアリスだったらチンペイ（谷村さん）さんがメンバー紹介をするんですけど」と紹介しました。その後、映像で赤いベスト姿の谷村さんが登場すると、会場は大歓声に包まれました。
谷村さんが堀内さんを紹介すると、彼は涙をぬぐいながら「ありがとう！ 胸がいっぱいです、本当に」と感謝の思いを伝えました。この瞬間、観客は谷村さんとの思い出を共有し、心がひとつになりました。
思い出の名曲たち
会場では、代表曲「BURAI」などが演奏され、谷村さんの歌声を久しぶりに聴くことができました。これによりファンたちは、約1年10カ月ぶりに「3人」のパフォーマンスを楽しむことができました。アリスは1972年にデビューし、78年には日本武道館での3日間公演を成し遂げた歴史があります。
今回の公演は約5年3カ月ぶりという裕さ！ とても特別な瞬間でした。堀内さんは「皆さんに受け止めていただいて、存分に楽しんでいただければうれしいです」とファンへの想いを語りました。
アンコールの聖なる瞬間
最後には「チャンピオン」を披露し、谷村さんの呼びかけとともに会場のボルテージが最高潮に達しました。
堀内さんは感情を抑えきれず、「アリスを代表して心から皆さんにお礼を申し上げます！ありがとうございました！」と伝えました。それに呼応するように、矢沢さんも感極まる表情を浮かべました。
全21曲を届けた感謝祭
今回のコンサートでは、アンコールを含む全21曲が披露され、約2時間にわたる熱い公演となりました。ラストでは、堀内さんと矢沢さんが温かいハグを交わし、背後のスクリーンには手を握り合い固く抱き合う3人の映像が映し出されました。
今後のアリスの活動
アリスは、10月13日に大阪城ホールでの追悼公演も予定しており、多くのファンがその日を楽しみにしています。堀内さんは、今後の活動について「今回がアリスとして最後かどうかは自分たちでも言い切れない」と語り、希望を持たせる言葉を残しました。
コンサートの帰り道、帰宅してからもあの感動が心に残り、いつまでも三人の音楽を思い出すことでしょう。この素晴らしいイベントを通じて、多くのファンが谷村さんの記憶とともにアリスの音楽を永遠に心に抱くことに違いありません。