三遊亭王楽の襲名発表
三遊亭王楽(46)が来年2月に7代目三遊亭円楽を襲名することが発表されました。これは、落語界において非常に注目される出来事の一つです。5代目圓楽とその弟子である6代目円楽は、人気演芸番組「笑点」に長年出演し、多くのファンを魅了してきました。
初代から4代目までの円楽の歴史
さて、初代から4代目までの円楽について少し振り返ってみましょう。初代は、落語の中興の祖と呼ばれる三遊亭円朝の門下で、元々は歌舞伎役者でした。彼は円楽を名乗った後、3代目三遊亭円生を襲名しています。
2代目も円朝門下で、若き日の5代目三遊亭円生に稽古をつけていましたが、落語家としては長い間売れなかったそうです。その後、3代目は芝居噺を得意とした8代目林家正蔵(後の初代林家彦六)として知られています。4代目は後の3代目柳亭市馬ですが、円楽を名乗ったのはわずか2週間だけでした。
5代目円楽の成功とその陰にあるプレッシャー
5代目円楽は、襲名時に3代目市馬から「円楽という名前は不吉だからやめた方がいい」との忠告を受けました。彼の言葉は、初代が43歳で亡くなり、2代目が売れなかったことを指摘するものでした。しかし、5代目は逆に「幸い私の先代がわずか2週間しか名乗っていないので、比較されることがなく得をしている」と述べています。
彼はその後大いに売れ、多くの支持を得ました。王楽が7代目を襲名する際には、5代目、6代目の実績を背負い、プレッシャーを感じることは必至です。この流れを引き継ぐ重要な役割が彼に課されているのです。
王楽の覚悟と期待
王楽は5代目の最後の弟子であり、6代目は兄弟子にあたります。襲名を発表した際の「五代目六代目が大きくした名跡を汚さぬよう精進いたします」という言葉からは、彼の強い決意を感じ取ることができます。
彼が7代目としてどう成長し、どのように落語界に貢献していくのか、今後の動向が非常に楽しみです。
まとめ
三遊亭王楽の襲名は、伝統ある円楽の名跡を背負う新たな旅の始まりです。落語界の歴史や期待が詰まったこの瞬間には、多くのファンが注目しています。王楽がその名跡を引き継ぎ、どのような新しい風を吹き込むのか、楽しみに待ちたいと思います。
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