1 鳥獣戯画 ★ :2021/12/04(土) 21:42:52.68 ID:CAP_USER.net
何となく「内蔵電池」が関連していることは知っている人は多いはず。
この記事では具体的な仕組みについて平易に解説します。
現在の10代、下手すれば20代前半の方々には通じない話になりつつありますが、ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)ソフトに保存されたセーブデータは、やわなものだったのです。
その代表例が「ドラゴンクエスト」シリーズにおける「ぼうけんのしょ」でしょう。
このセーブシステムは『III』で実装されました。
不吉な旋律とともに「おきのどくですが……」とセーブデータの消失を宣告されたとき、誰もが涙を流したでしょう。
「ぼうけんのしょ」が消えたとき、カセットの中で何が起きていたのでしょうか。
●なんとなく「電池のバッテリーがどうのこうの」は知っているが…
こうした疑問に対して「ソフト内の内蔵電池のバッテリーが切れたから」という、ふんわりした情報でお茶を濁してきた方も多いのではないでしょうか。
長年の疑問を解消すべく、改めてファミコンにおける「セーブ」の仕組みをおさらいしましょう。
そもそも発売当初のファミコンは「セーブ」という概念がありませんでした。
『ドラクエ』といった長期にわたって遊べるソフトを予定していなかったのです。
それゆえ『ドラクエ』も『II』までは入力認証式の「ふっかつのじゅもん」が採用されていました。
1987年に『森田将棋』がファミコン用ソフトでは初となるセーブ可能なゲームとして登場。
このとき採ったのが「バッテリーバックアップ」という方法でした。
「バッテリーバックアップ」とはソフト内にあるSRAMと呼ばれる記録メディアに電気を供給し続け、データを維持する方法のこと。
このSRAMは電気を失うとデータを消失してしまう一時的なもの。
そこで活躍するのが内蔵電池(バッテリー)です。
この電池がSRAMに電気を供給し続けることで「ぼうけんのしょ」は延命されていたのです。
しかし「電池」には必ず寿命がきます。
やがて電池が切れてしまうと……「おきのどくですが……」となったのです。
なお賢明なファミコンプレイヤーはこのシステムを理解していたためメーカーに電池を定期的に交換してもらっていたようです。
●なんで「りせっとぼたんをおしながら」だったの?
「ぼうけんのしょ」が消えてしまうもうひとつの理由に、コンピュータの頭脳であり制御装置であるCPUの誤作動が挙げられます。
電源を切った際、急にCPUの電圧が下がることで前述の記録メディアSRAMを破損させてしまう恐れがあったのです。
この誤作動をおさえるために行っていたのが「リセットボタンを押しながら電源を消す」でした。
リセットボタンを押している最中はCPUの動作が停止するので、データの破損を防ぐことができた、というわけだったのです。
「ぼうけんのしょ」はなぜ消えてしまったのか。
その答えは調べてみると実にシンプルでした。
なお今からソフトのバッテリー交換をする際は、自力ではなくプロにお願いすることを強くお勧めします。
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