新キャラクターをめぐって大激論
「Horizon Forbidden West」は、2017年に発売された『Horizon Zero Dawn』(ホライゾン ゼロ ドーン)の続編。原始時代のように荒廃した世界を舞台に、主人公・アーロイが「機械獣」の脅威に立ち向かっていくストーリーだ。
今回追加されたDLC「焦熱の海辺」では、本編のエンディング後となる物語が実装されることに。かつてロサンゼルスと呼ばれた火山地帯を新エリアとして、プレイヤーは未知なる冒険に繰り出す。
そこで主人公・アーロイのパートナーとして登場するのが、海辺に生きるクエン族の女性・セイカだ。彼女は黒髪でアジア系の顔立ちをしているのだが、そのグラフィックに不満を抱くプレイヤーは多かった。
ネット上では、《ホライゾンDLCのポリコレきつすぎる…》《ポリコレがこれ以上酷くなるなら次回作は購入見送りかな》《エンタメにまでポリコレとかいる? 追加DLCプレイしてつくづく思った…》《本当に誰も得しないからやめろ》といった意見が相次いでいる。
そもそも同作ではアーロイについても、ポリティカル・コレクトネスへの過度な配慮として批判を浴びてきた。
アーロイの3Dグラフィックはオランダの女優、ハンナ・フックストラがモデルと言われているが、骨格はほとんど別物。「白人を基準とした美しさ」「スリムな顔立ちの美しさ」を意識的に避けたようなデザインとなっていた。
新キャラクターのセイカも同じ方向性を感じさせるデザインだったため、反感を買ってしまったようだ。
「ポリコレ」と決別しつつある日本のゲーム
最近のゲームでは、キャラクターの3Dグラフィックを作成する際に、実在する人物をモデルとすることがほとんど。そのため、アニメキャラクターのように極端に整った見た目を用意することが難しいという事情はあるだろう。
しかし日本のゲーム会社が手掛けたゲームの場合、同じ手段でもまったく違う結果が生まれている。印象的なのが、3月24日に発売されたカプコンのサバイバルホラー『バイオハザード RE:4』だ。
同作のヒロイン・アシュリーは、フェイスモデルにElla Freya(エラ・フレイヤ)、ボディモデルにPeachMilky(Sophie S)を起用。いずれもモデルやコスプレイヤーとして活動していた経歴の持ち主で、アシュリーにはその見た目が忠実に反映されている。
結果として、プレイヤーの間では《アシュリーの笑顔に癒された》《助け甲斐がある》と好評を呼ぶことに。日本のみならず、「ポリコレ」の本場でも受け入れられており、『Circana』のデータで同作は“今年3月にアメリカでもっとも売れたゲーム”になったという。
なお「Horizon Forbidden West」は、同時期に発売されたフロム・ソフトウェアの『エルデンリング』に大敗を喫したが、その理由としてキャラクターのビジュアル格差を挙げる声も多い。
ガラパゴス化が指摘されていた日本のゲーム業界だが、それによって思わぬ海外需要が生まれているのかもしれない。
引用元 https://ift.tt/EwfKHrF
ブサイク一辺倒じゃさすがにセールスに影響するだろうに
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